≪2019年9月5日掲載≫
8月22-23日、フィリピン・ケソン市のNovotel Manila Araneta Centerにおいて、アジア国際法学会の第7回大会が開催されました。今回のテーマは“Rethinking International Law: Finding Common Solutions to Contemporary Civilizational Issues from an Asian Perspective”。日本協会の理事でもある岩澤雄司国際司法裁判所判事の基調講演につづいて、40以上の全体会合・分科会が、約500名の参加者(大会組織委員会の発表)を集めて、盛大に行われました。
小和田元国際司法裁判所所長、Paik国際海洋法裁判所所長、Pangalangan国際刑事裁判所第一審裁判部長、Peraltaフィリピン最高裁判所判事、Jardelezaフィリピン最高裁判所判事、フィリピンの上院議員(外交委員会)などを含む、錚々たる顔ぶれの参加者で、本大会に先立つ若手向けのセッションも大変充実していたようです。
フィリピンの大統領府、外務省、最高裁判所、フィリピン国際法学会、フィリピン大学の全面的協力を得て行われた本大会は、各セッションの参加者も多く、内容的にも質の高い大会であったと思います。
日本から参加した報告者とセッション・Chairは次のとおりでした(敬称略・五十音順)。
吾郷眞一(立命館大学)
荒木一郎(横浜国立大学)
岩澤雄司(国際司法裁判所)
越智萌(公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構)
小和田恆(元国際司法裁判所)
河野真理子(早稲田大学)
国谷史朗(大江橋法律事務所)
関根豪政(名古屋商科大学ビジネススクール)
福永佳史(経済産業研究所)
柳赫秀(神奈川大学)
大会終了前に開かれたアジア国際法学会の総会において、次期執行部を支える理事が選任されました。日本からは最上日本協会前理事長、阿部副理事長と私が選任されました。
大会後には新理事による第21回理事会が開かれ、互選により、新執行部が次のとおり選出されました。
新理事長:Shirley Scott(オーストラリア)
事務局長:Antony Anghie(スリランカ)
財務主任(Treasurer):国谷史朗
副理事長(南アジア枠:Upendra Acharya(ネパール)
同(東アジア枠):李根寛(LEE Keung-Gwan)(韓国)
同(東南アジア枠):後日決定
同(次期大会主催国): Andrew Burns(オーストラリア)
来年の地域大会は2020年5月の第3週ないし第4週にカトマンズで1日大会が開催されます。
次回の隔年大会、第8回大会は2021年8月にキャンベラで開催することが決まりました。大会のフォーマットは従来のやり方を踏襲し、まず若手学者のワークショップを開催した後、2日かけて大会が開かれる予定です。
アジア国際法学会日本協会
理事長 国谷史朗