≪2024.12.1掲載≫
≪2024.12.6更新≫
報告公募(Call for Papers)
アジア国際法学会日本協会 第16回研究大会
2025年6月29日(日曜日)
中央大学茗荷谷キャンパス
しばしば「ヨーロッパ国際法」が論じられ、時には「ラテン・アメリカ国際法」や「アフリカ国際法」が語られることもあります。ならば、アジアで「アジア国際法」を語ることはできるのでしょうか。多様な歴史背景、儒教からイスラムにまで至る伝統の多様性、さらにはアジア性を具現化する地域国際機関の不在は、すべてアジア国際法の存在の否定につながるように思われます。しかしながら、アジア諸国の公的団体や民間組織の国際法に関係する実践あるいは主張の中には、アジア全体を代表するとまでは言えないもののアジア的あるいはアジア内の一部の地域等に固有の要素が含まれているかも知れません。私たちは、そのような要素に依拠して「アジア国際法」を積極的に語るべきでしょうか?あるいは、そうした「偏狭な」主張は国際法の普遍性を脅かす危険な思想であると評価すべきでしょうか?
2025年度研究大会では、歴史と現在、国際私法と国際公法、実体法と法の動態的プロセスなどの国際法の多様な分野を通じて、上記の問題意識について分野横断的な対話を行います。以下の要領で、実務家や若手研究者を含め、「アジア国際法」に関心のあるすべての方々からの報告提案を募集します。研究大会にはオンラインでも参加できますが、会場での活発な議論のため、発表者には対面での参加をお願いします。
1.言語
報告での使用言語は英語または日本語とします。英語の報告と日本語の報告のいずれを希望されるか(あるいはいずれでも構わないか)を明記してください。報告を英語で行う場合でも応募時の要旨は日本語で構いません。分科会は日英両言語で分けて構成しますので、言語の選択が報告提案の採択に影響を与える可能性もあります。(ただし、日本語と英語のどちらかが優先されるということはありません。)
2.応募手続
2025年 2 月末日までに、大会組織委員会宛(CfPAsianSIL@gmail.com)に、次の①-⑦を記載したファイルを送付してください。①報告テーマ、②報告概要(和文1,000 字以内、英文500語以内)、③氏名、④所属・地位、⑤略歴、⑥関連する研究業績を最大3点、⑦連絡先(メールアドレス、電話番号、住所)。
3.審査結果の通知
研究企画委員会で審査を行い、2025年 3 月末日までに応募者に結果を連絡します。
4.研究大会の分科会の構成について
公募報告は分科会に配置される予定です。分科会の構成を確定することができ次第、4月中に大会プログラムを協会ウェブサイト上に掲示し、報告者に連絡します。
5.カンファレンスペーパーの提出
研究大会での議論を有益なものとすべく、出席者と事前にカンファレンスペーパーを共有することとします。6月15日までに和文2,000字以上10,000字以内、英文1,000-5,000語以内を目途にカンファレンスペーパーを提出してください。
6.参加費用
本協会会員の大会参加費は無料です。
応募に際して本協会の会員であることは要件としませんが、会員でない報告者は参加費(10,000円、昼食会参加費と懇親会参加費を含む)を払うか、あるいは、大会時までに本協会の会員(年会費3,000円)となることをお願いいたします。
交通費・宿泊費は自己負担となります。
7.昼食会と懇親会
昼食会を開催します(1,500円)。顔合わせを兼ねていますので報告者は必ず参加してください。なお、非会員報告者の参加費には昼食会参加費が含まれています。
終了後の懇親会への参加は義務ではありませんが、交流の機会として是非ご参加ください(参加費用は約5,000円)。なお、非会員報告者の参加費には懇親会参加費も含まれており、懇親会に参加しない場合でも減額することができません。
物価上昇の折、昼食会および懇親会の会費は変更になる可能性があります。
8.報告時間
報告時間は 1 人 15 分とします。
9.問い合わせ
ご不明な点があれば、大会組織委員会宛(CfPAsianSIL@gmail.com)にお問い合わせください。