≪2017.12.21掲載≫
本協会の主要な活動の柱のひとつである国際法研究者実務家勉強会を、2018年1月30日、「競争法分野における国際協力とハーモナイゼーション」をテーマに開催いたします。
出席をご希望の方は事務局までご連絡をお願いいたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
テーマ: 競争法分野における国際協力とハーモナイゼーション
日時: 2018年1月30日(火)18時~20時
場所: アンダーソン・毛利・友常法律事務所(港区元赤坂一丁目2番7号 赤坂Kタワー13階会議室)
近年、日本企業が海外競争当局の調査対象となるケースが増えていることから、グローバルにビジネスを行う日本企業にとって、各国競争法へのコンプライアンスは今や重要な課題となっています。しかし、競争法を導入している国(法域)は既に140を超え、各国の定める競争行為規制・手続は多種多様であることから、一企業がこれら規制へのコンプライアンスを確保することは容易ではありません。
他方、国際社会においては、これまで、国際競争ネットワーク(ICN)の設立や経済連携協定等により、競争法分野における国際的な調和(ハーモナイゼーション)への努力が払われています。これらの多国間、二国間における取組みは、複数国の競争法に違反する事案についての競争当局間の対話、エンフォースメントにおける調整、新興国の競争当局に対する研修や専門家の派遣といった形で、徐々に実を結びつつあります。
日本においても、欧米諸国に倣い2006年に導入されたリーニエンシー制度は既に一定の効果を挙げているほか、裁量型課徴金や確約制度も近々施行される予定であり、調和が進みつつあるといえます。
本勉強会では、まずはこのような競争法分野における国際協力・ハーモナイゼーションの状況について概観し、各国が直面する課題や今後のあるべき方向についても議論するとともに、このような動きが今後企業法務分野に与える影響についても考えを深めてみたいと思います。
報告予定者:
林秀弥(名古屋大学 教授)
工藤博(外務省経済連携課 経済連携協定交渉官)
原悦子(アンダーソン・毛利・友常法律事務所 パートナー弁護士)
企画担当委員:
矢上浄子(AsianSIL日本協会研究企画委員、アンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士)
懇親会:勉強会の後に、報告者を囲む懇親会を企画しております。場所と時間は追ってご案内いたします。
【参加登録】
1月25日(木)までに、事務局あてに参加登録をお願いいたします。
なお、本勉強会へのご参加は日本協会会員(団体会員ご所属の個人を含む)に限らせていただきます。