≪2015年3月4日掲載≫
≪2015年4月1日更新≫
≪2015年4月13日更新≫
本協会の主要な活動の柱のひとつであります国際法研究者・実務家勉強会を4月16日(木)18時より、弁護士法人大江橋法律事務所東京事務所にて開催いたします。今回のテーマは「国際経済法を考える--大沼教授のケンブリッジ大学出版局教科書の原稿最新版を題材に」です。当日は、本協会の前理事長である大沼教授がケンブリッジ大学出版局より出版予定の教科書第7章(国際経済と国際法)を題材に、国際経済法の現状とその課題について改めて考えます。また、本勉強会においては、最近大きな問題となっているアジアインフラ投資銀行を巡る動きについても取り上げる予定です。詳細は下記赤字部分をご参照ください。
国際経済法の実務に精通した実務家及び研究者を東京会場及び大阪会場にそれぞれコメンテータとして迎え、両会場間で活発な意見交換をしたいと思います。どうぞ奮ってご参加ください。プログラムの詳細は下記をご参照ください。
出席をご希望の方は、下記要領に従って勉強会幹事あて(メールアドレスも下記)ご連絡をお願いいたします。
講演者:大沼 保昭 教授(アジア国際法学会日本協会常務理事・明治大学特任教授)
論題:「国際経済法を考える--大沼教授のケンブリッジ大学出版局教科書の原稿最新版を題材に」
コメンテータ:
国谷 史朗 弁護士(アジア国際法学会日本協会副理事長・日本IPBAの会会長・一般社団法人日本商事仲裁協会理事)
濱田 太郎 准教授(近畿大学経済学部)※大阪会場よりご参加
日時:2015年4月16日(木)18:00~19:00 (受付17:30~)
場所:弁護士法人大江橋法律事務所東京事務所・大会議室 (同大阪事務所とテレビ接続)
東京会場:東京都千代田区丸の内2丁目2-1 岸本ビル2階
大阪会場:大阪府大阪市北区中之島2丁目3-18 中之島フェスティバルタワー27階
参加費:無料(アジア国際法学会日本協会の会員でない方でもお申込み可能ですが、会場収容人数の関係でご希望に沿いかねる場合がございます。あらかじめご了承ください。)
準備の都合上、できましたら4月11日(土)をめどに幹事< asianil.jp (at)gmail.com>宛に、研究会(東京か大阪かを明記)及び懇親会の出席のご連絡を頂けますと幸いです。出席者には事前にテキストをお送りいたします。
(お手数ですが、(at) を半角@へとご変換下さい。なお、アカウント名のasianilとjpの間には、半角ピリオドがございます。)
お名前:
ご所属:
勉強会: ○ ×(東京・大阪)
懇親会: ○ ×(東京のみ)
【懇親会のご案内】
東京会場でご参加の方は、勉強会の後に、講演者を囲む懇親会を企画しております。場所と時間は追ってご案内する予定です。
【企画の趣旨】
アジア国際法学会日本協会は、国際法関係の学者と国際的な法務にかかわる実務家とが、国際社会で論議されている種々の問題・論点を学び合い、刺激し合うことによって自らを向上させることを一つの重要な目的にしています。前回(2月20日)の勉強会では「ユーコス事件仲裁判断」という個別事案を題材に両者が学び合いましたが、今回はそうした具体的事案を考える際、国際(経済)法はどのような法的枠組みの下に個別事案を扱うのかという、一般的な法概念や方法、枠組みを考え、議論します。題材は、大沼教授が Cambridge University Press から出版予定の国際法教科書の第7章「The Global Economy and International Law」です。5月に出版社に送付予定の最終版原稿ですので、世界の国際法学界で現在どういった枠組みで国際経済問題が扱われ、議論されているかを知る格好の材料かと思います。
IMF改革を巡る問題とそれに伴う中国(及びその他の経済力をつけつつある非欧米諸国)の不満という点は国際経済(法)、国際政治(経済)学者には周知の件であり、日本でも、とりわけ経済超大国化しつつある中国との関係は重要な長期的課題となっています。本勉強会においては、最近大きな問題となっているアジアインフラ投資銀行を巡る動きについて、「現実主義」的認識にも着目しつつ、考えたいと思います。
第7章の目次は下記のとおりです。当日は参加者の関心が高いであろうII-2 WTO Mechanisms, III-1 Transnational Investment, IV-2 Changing Power Constellations in Global Society and International Economic Lawを中心にお話しくださる予定です。
I The History of International Law Relating to the Global Economy (3)
1 The History of Modern Capitalism and International Law (3)
(1) The Pre–World War II Era
(2) The Bretton Woods System
2 The Post–World War II International Economic System (8)
II International Law on International Commerce (11)
1 From the GATT to the WTO (11)
2 WTO Mechanisms (15)
(1) Principles of the WTO
(2) Dispute Settlement Mechanisms
(3) Exceptions and Qualifications of the WTO Law
III Relations of International Law with Transnational Investment and International Financial Problems (27)
1 Transnational Investment (27)
(1) Conflicts over Transnational Investment
(2) Trends in International Law on Transnational Investment
2 The International Monetary and Financial “System” (37)
(1) The Post-World War II International Currency Regime and Its Collapse
(2) Characteristics of the Current International Monetary and Financial Regime
IV Challenges for the Current International Economic System (43)
1 Capitalism, Development, Poverty, Disparity and International Law (43)
(1) Complex Pictures of the Global Economy
(2) Efforts for Economic Development
(3) Neoliberal Global Policies
(4) Remaining Problems on Development
2 Changing Power Constellations in Global Society and International Economic Law (52)
多くの方々のご参加を期待しております。
以上