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理事長挨拶

アジア国際法学会日本協会 理事長挨拶 2019年7月

 

アジア国際法学会日本協会会員の皆様

 

 2019年7月14日、アジア国際法学会日本協会大会が開催され、その理事会において私が理事長に選任されました。最上敏樹前理事長のあとを承け、阿部浩己、早川眞一郎両副理事長と共に今後2年間、この学会の運営を担っていくことになります。皆様のお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
 本協会は、シンガポールに事務局を置くアジア国際法学会(Asian Society of International Law, AsianSIL)を母体とする日本独自の学術団体として設立されました。母体である同学会の第2回大会が2009年8月に東京で開催され、そのために国内で組織した準備委員会が発展的に国内学会となったものです。日本における国際法研究にアジアの視点を取り込むことを狙いとし、実務家と研究者が協力して運営する点で、世界的にも類例の多くない個性的な学会です。人的にも財政的にも独立した学会ですが、母体であるアジア国際法学会との関係は密接であり、同学会の活動への知的・人的な協力を行う、有力な国別学会(national chapter)としての地位を占めています。約20名の理事のうち、常時3名を送り込んでいるほか、2年ごとに開かれる研究大会および中間年に開かれる地域大会には、常に多数の会員が様々なかたちで運営に加わってきました。いまや国際的な学術雑誌に成長した Asian Journal of International Law (Cambridge UP) の編集にも当協会が大きく貢献しています。
 
 独自の国内学会としての活動も、地道にしかし着実に積み重ねて参りました。毎年春か夏に研究大会を行い、秋にはより小規模な研究会を行うほか、研究者と実務家の知的関心の橋渡しをすべく、年に数回のペースで両者合同の勉強会も行なっています。地道な努力の成果もあり、会員数も約250名ほどに増えました。若手研究者の育成にはとりわけ力を注いでおり、国外で行われるアジア国際法学会大会参加への財政的支援、日常的な研究活動への財政的補助、国際学会での報告や国際学術雑誌への投稿への支援など、多岐にわたる事業に取り組んでいます。いずれも、新進研究者および実務家のより積極的な参入を確保するため、今後いっそうの努力が求められますが、新進の皆様は関心を高め、積極的に御活用ください。
 
 国際法は長年欧米中心的な学問として展開されてきましたが、欧米の研究者と対等に議論し執筆できる者が、欧米の視点からだけ世界を見ることの不適切さを論ずるーその起爆剤となるのがこの協会です。
 日本の国際法世界はよりいっそう国際化さるべき段階にありますが、そのためにもこの協会を成長させねばなりません。とりわけ、今後ますます他国の人々と切磋琢磨していかねばならない若手の研究者および実務家の皆さんに対し、そういう場を提供したいと願っています。 この学会は研究者と実務家双方の問題関心に合致するテーマを設定することに力を注ぎ、その面では大きな成果を上げてきました。実証的に研究し、しかし大きな理論を構築したいという意欲を実践に移したい皆さんは、ぜひこの学会を足場にお使い下さい。
 
 2年間、会員の皆様からご支援を賜りますよう重ねてお願いし、ご挨拶といたします。
 
アジア国際法学会日本協会理事長
国谷史朗

 

 
 

本協会には以下の団体会員が大きな財政的支援をして下さっています。

アンダーソン・毛利・友常法律事務所、弁護士法人伊予四国中央法律事務所、弁護士法人大江橋法律事務所、北浜法律事務所、古賀総合法律事務所、弁護士法人瓜生・糸賀法律事務所、弁護士法人中央総合法律事務所、TMI総合法律事務所、長島・大野・常松法律事務所、弁護士法人中本総合法律事務所、三宅・今井・池田法律事務所、桃尾・松尾・難波法律事務所、森・濱田松本法律事務所 (五十音順)