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第7回日韓社会文化シンポジウム(11月28日開催)のご案内

≪2014年11月5日掲載≫
 
第7回日韓社会文化シンポジウムが下記の通り開催されます。事前登録は不要とのことですので、参加をご希望の方は直接会場にお出かけください。
 


 
第7回日韓社会文化シンポジウム 「日本社会の構造的変化と日韓関係」


日時:2014年11月28日(金曜日)午後 13:00 – 18:20
場所:韓国中央会館8階

全体司会 徐正根 山梨県立大学
 
13:00 – 13:20 受付
13:20 – 13:40 開会辞:柳赫秀(横浜国立大学・韓国人研究者フォーラム代表)
来賓祝辞:未定( 呉公太 民団中央本部団長)
     未定(柳興秀 駐日大韓民国特命全権大使)
 
13:45 – 16:10
第1部:主題発表
基調講演: (45分) 加藤典洋 (文芸評論家) 「『敗戦後論』から安倍政権の暴走へ――日本社会の構造変化の背景」
個別報告: (各30分) 
木宮正史(東京大学):「日本の戦後民主主義の基盤と現状:日韓関係を研究する立場から」
張仁成(ソウル大学):「日本の保守と日韓関係」
金鳳珍(北九州大学):「日韓関係における『近代の呪縛』の構造不変」
       
Coffee Break 16:10 – 16:30
 
16:30 – 18:00
第2部:総合討論 
司会 柳赫秀(横浜国立大学)
パネリスト: 張仁成(報告者)、金鳳珍(報告者)、鈴木邦男(一水会顧問)、南相九(東北アジア歴史財団)、(東北アジア歴史財団:確定)、(日本人)
 
Floor Discussion 18:00 – 18:20
 
主催:韓国人研究者フォーラム韓国東北アジア歴史財団韓国学術研究院
後援:民団中央本部、大韓民国在外同胞財団
 
*入場無料/事前手続不要
 
企画趣旨

 朴謹恵大統領は今年の8/15記念式典の祝辞の中で、「日本の一部政治家が両国民の心を引き裂き、傷つけている」と述べて、一部の政治家と一般民衆を区分しているが、果たして「政治家 ≠ 一般民衆」の図式はどこまで妥当であろうか。もし妥当しているなら、どうして特定秘密保護法の採択や集団的自衛権の行使容認の動きに対して、消えかかっていた抗議行動が復活し、国中が大騒ぎになったのに対して、安倍首相の靖国参拝に対しては、参拝の直後の世論調査で支持が反対を上回るほど、抗議や反対の動きが目ただなかったのか。安倍政権の右傾化の足取りが止まるなら、今の日韓間の桎梏は解消するのだろうか。

 

  現在の日韓間の確執には、両国政府間のそれだけでなく、両社会の構造的変化が横たわっているのではないか。昨今の韓国の対日強硬姿勢には何よりも民主化後の市民社会の目まぐるしい成長があるが、最近の日本社会の保守化の背後には戦後民主主義教育を受けた(団塊)世代から平成世代への世代交代がある。現在悪化するだけ悪化し出口が見えないままの日韓関係を改善するためには、両国で生じてきた(いる)構造的変化に目を向け、その深層を複合的・学際的に分析することを通じてはじめて、現状打破のための糸口を見つけ、生産的で、中長期的な対日/対韓戦略を立てることができるはずではないか。本企画では今回は日本社会の構造的変化に焦点を合わせる。

 

  では、日本社会の構造的変化とはどのようなことをいうのか。何が「構造的」で、どれくらいなら「変化」なのか。それは、はっきりは言えなくとも、ある時期から新たに始まったのか。あるいは、以前から存在していたけど時代の変化のために鳴りを潜めていたものが蘇生・復活したものなのか。あるいは、連続とか断絶とか単純な対概念よりもより複合的なものなのか。

 

  本シンポジウムでは、安倍政権誕生以来動揺の激しい、戦後の平和と民主主義を支えてきた理念や制度の変容(如何)に焦点を合わせたい。特に、自由主義的な社会雰囲気と良好な日韓関係が実現した前半とは打って変わって、後半では「自由主義史観研究会」や「新しい教科書をつくる会」が結成され反動が始まった1990年代を時間軸にし、(i) 思想の対抗軸の消滅、(ii) 保守右翼の台頭、(iii) 世代交代の進行を思考軸に据え、日韓の専門家を招いて忌憚のない「対話」を試みる。それを通じて行詰りの日韓関係の深度ある診断とともに、最悪の状態を治癒し、再発を予防するための「管理」のあり方を模索してみたい。